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住まいや光に関する記事

日当たりはホントに必要? メリット・デメリットで整理してみました!

  • 執筆者の写真: 鋼鈑商事株式会社 建材事業部
    鋼鈑商事株式会社 建材事業部
  • 2018年12月17日
  • 読了時間: 9分

更新日:3 日前


土地や住宅、お部屋を探す際のポイントの一つが日当たりです。


日当たりは良い方がいいけれど、日当たり条件の良い土地や住宅は割高になりがちですので、本当に必要かどうかを判断しなければなりません。


また、日当たりが悪い家の方が合っている、という方もいます。


土地選びやお部屋探しの参考になるように、日当たりについてのメリットとデメリットを整理してみました。





そもそも「日当たりが良い」の定義とは?


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実は、「日当たりが良い」ということには、明確な定義が存在しません。日当たりには、さまざまな要素が複雑に関係しており、一概に判断するのは難しいのです。


最もわかりやすい要素のひとつが「季節」です。ご存じのように、夏と冬では太陽の高さ(高度)が異なるため、一般的には夏の方が日当たりが良くなります。さらに、地域による違い(北と南)、建物の方位、周囲の建物の影響、窓の位置や高さなども日当たりに大きく影響します。


このように多くの要因が絡むため、「日当たりが良い」と一言で定義するのは非常に困難です。そのため、住宅や土地を提供する企業が独自の基準を設けて判断しているのが現状です。根拠のない広告表現は、クレームや宅地建物取引業法に抵触する可能性があるため、社内で明確な基準を設けている企業も少なくありません。


とはいえ、定義が曖昧である以上、最終的には実際に現地を確認して判断することが重要です。ここでは、日当たりを評価する際によく使われる言葉や考え方についてご紹介していきます。



日照時間


日照時間(にっしょうじかん)は、日当たりを評価する際に用いられる、最も基本的で分かりやすい指標のひとつです。


気象学では、ある地域で太陽の光が地表に届いていた時間を示すもので、晴れや曇りなどの天候を考慮したうえで平均的に算出されます。一方、住宅業界では「窓などに日光が差し込む時間」を意味し、晴天時を前提として計算されることが一般的です。曇天や雨天は基本的に考慮されません。


たとえば、「冬至日に日照時間が4時間以上」といった表現が使われることがあります。

冬至は一年で最も昼が短い日で、東京都の場合、日の出から日の入りまでの時間はおよそ10時間です。真南向きの窓であっても、周囲の建物や地形の影響により、実際に日光が差し込む時間は半日程度にとどまることがあります。


また、窓の方位によっても日照時間は大きく変わります。真東向きの窓は朝日が差し込みやすく、真西向きの窓は夕方に日光を受けやすいため、遮られにくい傾向があります。



日影図


日影図(ひかげず、にちえいず)とは、建築物がつくる影の位置と形を、時間ごとに平面図上に描いた図のことです。少し専門的な内容ではありますが、日当たりを評価する際の重要な指標のひとつとして活用されます。


戸建住宅の場合、日影図を用いることで、周辺の建物によって影になる場所や時間帯を把握することができます。日当たりを重視した設計を行う建築家や工務店では、プランニングの段階で日影図を提示することもあり、住環境の快適性を検討するうえで非常に有効な資料となります。



日射量


日射量(にっしゃりょう)は、太陽からの放射エネルギー量を測定したものです。

日当たりとは直接関係はなく、太陽光発電などの計算指標として用いられます。


採光


採光(さいこう)とは、建築物の室内へ外部から自然光を取り入れることを指します。


建築基準法において、リビングやダイニング、寝室といった居室に対して、一定以上の大きさの窓の設置を規定する用語です。


間違いやすいところですが、採光と日当たりはあまり関係ありません。それは、採光の規定は曇りの日を基準として作られているからです。


「十分な採光が得られるリビング」という記述では、日当たりに対しては何も説明していませんので注意しましょう。





日当たりのメリットとデメリット


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日当たりについて、メリットとデメリットを整理してみました。ここでは日当たりの良さを、太陽の直射光が良く入ること、としています。



日当たりが良いことによるメリット


〇明るいお部屋になりやすい

日当たりが良いと、日中は太陽の光を多く室内に取り込めます。


室内を太陽光で明るくできますので、照明用のエネルギーを節約できます。

〇寒い季節に暖かくなる

太陽光には、可視光線だけでなく赤外線も多く含まれているため、浴びることで多くの熱を受けます。

室内に取り入れることで、お部屋を暖かくすることが可能です。


寒い季節でも、日当たりが良ければ、暖房代わりになるほど非常に多くの熱を得られます。

最近の省エネ住宅では、冬の日射を多くとることが推奨されるほどです。



〇洗濯物が良く乾き、殺菌効果も期待できる

日当たりが良い時間に直射日光が洗濯物に当たることで、洗濯物やその周辺が暖められます。

そのため、より早く水分が抜けることで、洗濯物が乾きやすくなります。


さらに、太陽光には紫外線が含まれているため、洗濯物への殺菌効果も期待できます。

〇室内でも屋外の変化を感じられる

太陽光には、サーカディアンリズムと呼ばれる生体リズムが整えられ、心地よい睡眠や起床になるといった生理機能を保つ効果があります。

日当たりの良いお部屋では、室内でもこのような効果を得えらます。


また、自然の光のゆらぎには、安らぎを感じるなどの心理的効果があるともいわれています。




日当たりが良いことによるデメリット


〇光が強すぎてまぶしい

太陽の高度が低い夕方や冬場などは、直接目線に入るような角度、または、床での反射によりまぶしいと感じてしまう場合があります。

〇暑くなりすぎる

特に夏場などでは、高い気温に加えて日当たりによる熱により余計に室内の温度が上昇してしまうことがあります。


太陽の高度が低い夕方の時間になると、いわゆる西日として、さらに入りやすくなります。

〇内装やインテリアが痛みやすい

直射日光が当たっている部分では、太陽光に含まれる紫外線により、内装やインテリアが痛んだり色あせたりしやすくなります。





日当たりの良い住宅・土地を見つけるためのポイント


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方位は南向きを選ぶ


日当たりの良さを重視するなら、基本的には南向きの土地や窓を選ぶのが理想です。南向きは太陽の高度が最も高くなる時間帯に直射日光を受けるため、夏でもひさしや軒で日差しを調整しやすく、快適な住環境をつくりやすい方位です。


一方、東向きや西向きの窓は、太陽の高度が低い朝夕に強い日差しが入りやすく、夏でも暑さを感じやすくなります。南向きは、季節による日射の変化をコントロールしやすいため、日当たりの面では最も優れた方位といえるでしょう。


なお、「朝の光を取り入れたい」といった希望がある場合は、東向きの窓を選ぶのもひとつの方法です。



日当たりは冬に確認する


ご存じのとおり、夏と冬では太陽の高さ(高度)が大きく異なります。そのため、夏場に見学して「日当たりが良い」と感じた物件でも、冬になるとまったく直射日光が入らないことに気づくケースがあります。


土地や住宅の購入は、不動産会社や住宅会社から早めの決断を促されることもありますが、一生に一度の大きな買い物です。特に日当たりを重視する場合は、冬場の状況を実際に確認したうえで、慎重に選ぶことが大切です。



将来の周辺状況の変化も想定する


せっかく日当たりの良い土地に家を建てたのに、数年以内に南側に隣家が建ち、日当たりが悪くなってしまった――そんな話は珍しくありません。


分譲地の一角に家を建てる場合は、周囲の土地が売り出し中かどうかを確認することで、将来的な建築の可能性をある程度予測できます。しかし、築年数の経った住宅の建て替えや、現在は駐車場として使われている土地などは、将来的に建物が建つ可能性があるため注意が必要です。


周辺環境の変化を見越すには、地元の不動産会社や工務店に相談し、地域の動向を聞いておくことが有効です。もし、日当たりが悪くなる可能性がある土地に家を建てる場合は、次の記事を参考に、日当たりを確保する工夫を検討してみてください。




日当たりのシミュレーションも利用


南向きのお部屋の日当たりを再現したCG

鋼鈑商事では、お部屋や住宅の日当たりをモデルで再現して、設置前に光ダクトを用いた日当たり改善のご提案を行っています。日当たりのシミュレーションによる提案は無料で行っていますので、日当たりにお悩みの方はお気軽にご依頼ください。



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まとめ


日当たりに関して、メリットとデメリットを整理してみました。土地や住宅を選ぶ際の参考にしてみてください。

〇日当たりが良いことによるメリット

  • 明るいお部屋になりやすい

  • 寒い季節に暖かくなる

  • 洗濯物が良く乾き、殺菌効果も期待できる

  • お部屋で屋外の変化を感じられる


〇日当たりが良いことによるデメリット

  • 光が強すぎてまぶしい

  • 暑くなりすぎる

  • 内装やインテリアが痛みやすい


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