バルコニーの奥行は? 使用目的に応じた決め方とサイズの目安
- 鋼鈑商事株式会社 建材事業部

- 2021年9月30日
- 読了時間: 5分
更新日:2 日前
新築住宅や注文住宅の間取りを考える際、「バルコニーの奥行はどれくらい必要?」と悩む方は少なくありません。
実はバルコニーは、奥行サイズの決め方を間違えると「使いにくい」「結局使わなくなった」と後悔しやすい場所のひとつです。
洗濯物干し、ガーデニング、物置、くつろぎスペースなど、使い方によって必要な奥行は大きく変わります。
この記事では、
バルコニー奥行の基本的な考え方
使用目的別の奥行サイズの目安
日当たりが悪くならないための注意点
をわかりやすく解説します。
バルコニーの奥行とは?|基本用語を整理

バルコニーの「奥行」とは、建物側の外壁から、腰壁や手すりまでの距離のことを指します。「出幅(ではば)」と呼ばれることもあります。
一方で、以下の点には注意が必要です。
図面上の奥行:柱の中心から柱の中心まで
実際に使える奥行:壁厚を除いた有効寸法(内寸)
一般的に、図面上で奥行910mmと表記されていても、実際に立てるスペースは700〜780mm程度になるケースが多いです。
バルコニーの奥行は「何に使うか」で決めるのが基本

バルコニーは「とりあえず付ける」ものではなく、使用目的を明確にしたうえで寸法を決めることが大切です。
奥行が足りないと
洗濯物を干しづらい
体を動かせず作業しにくい
物置化してしまう
反対に、必要以上に広くすると
室内の居住スペースが削られる
掃除や管理の手間が増える
といったデメリットもあります。
用途別|使いやすいバルコニー奥行の目安
表. バルコニーの用途別奥行目安
バルコニー用途 | バルコニー奥行目安 |
室外機・物置 | 600~910mm |
洗濯物干し | 1,000mm~ |
ガーデニング・作業 | 1,200mm~ |
室外機・物置が目的なら|奥行600〜910mm
エアコンの室外機置き場や、基本的にバルコニーへ出入りしない使い方であれば、奥行600〜910mm程度でも問題ありません。
多くの住宅で採用されている**標準寸法(奥行910mm)**は、このような用途を前提としたサイズです。
洗濯物干しが目的なら|奥行1,000mm以上がおすすめ
洗濯物干しをメインで使う場合、奥行1,000mm以上あると作業が格段に楽になります。
奥行910mm(内寸約700〜780mm)では、洗濯物の幅(約400mm)を考慮すると、人が立てるスペースが300mm程度しか残りません。
奥行に余裕があると
洗濯動線がスムーズ
体格差のストレスが減る
まとめ干しがしやすい
といったメリットがあります。
ガーデニング・作業利用なら|奥行1,200mm以上
ガーデニングは、しゃがむ・振り向くなどの動作が多く、立ち作業よりも広いスペースが必要になります。
プランターの風通しや作業性を考えると、奥行1,200mm以上が理想的です。
奥行を広く取るなら「ルーフバルコニー」という選択肢

ルーフバルコニーとは?
ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を利用したバルコニーのことです。
一般的なバルコニー(オーバーハング構造)と異なり、下階によって支えられているため、奥行を大きく取りやすいという特徴があります。
ルーフバルコニーのメリット
① 奥行を広く確保できる
構造的に安定しているため、奥行1,200mm以上の広いバルコニーも実現しやすくなります。
② 下の階が暗くなりにくい
一般的なバルコニーは、南側に設けると1階リビングの上が庇状になり、日当たりを悪くしてしまうことがあります。
ルーフバルコニーは日差しを遮らないため、住宅密集地では特に有効です。
バルコニーが原因で日当たりが悪くなる場合の対策
敷地条件や建物配置によっては、
バルコニー
隣家
庇
が原因で、室内が暗くなるケースもあります。
日当たりが悪くなる原因について詳しく知りたい方はこちら
そのような場合には、光ダクトを使った自然採光も有効な選択肢です。

光ダクトは、天窓などから取り入れた自然光を、高反射のダクトで建物内部まで届ける採光システム。
窓のない廊下
バルコニー下の暗い部屋
周囲に建物が近い住宅
でも、やさしい自然光を取り入れることができます。
バルコニーによる日当たりへの影響は事前検討が重要
新築計画時には、「下の階がどれくらい影になるか」まで含めた検討が重要です。
事前に日当たりシミュレーションを行うことで、
バルコニーの奥行
窓の配置
採光対策
を総合的に判断できます。
まとめ|後悔しないバルコニー奥行の決め方
バルコニーの奥行は、使用目的ごとに最適なサイズが異なります。
室外機・物置:奥行600〜910mm
洗濯物干し:奥行1,000mm以上
ガーデニング:奥行1,200mm以上
奥行を大きく取りたい場合は、ルーフバルコニーや採光計画の工夫も検討しましょう。
暮らし方に合ったバルコニー設計が、後悔しない家づくりにつながります。
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