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  • 執筆者の写真鋼鈑商事株式会社 建材事業部

光ダクトの活用ノウハウ:日当たり改善リフォームのアイデア

更新日:4月2日


「隣に家が建ってしまい、日当たりが急に悪くなってしまった。何とかしたい!! 」と考えていても、「どうすればいいかわからない」とお困りではないでしょうか?


実際、日当たりを良くすることは大変困難で、リフォームで日当たりを改善するにも、高額な費用が掛かってしまうことも多くあります。


ですが、光ダクトを使うことで、リフォームの費用を安くすることが出来る場合があります。

本記事では、光ダクトを使った日当たりを改善するリフォームのアイデアをご紹介しています。

 
 

リフォームによる日当たり改善が難しい理由

なぜリフォームによって日当たりを改善することが難しいのか、を次のようなモデルで考えてみましょう。


隣家による日射への影響 光ダクトがない場合

この図は、南側の隣地境界線から離して家を建て、大きな窓を設けることで日中の日当たりを確保する一般的な日本の住宅を想定しています。


南側に障害物がなければ十分な日当たりが得られ、最も多くの時間を過ごすリビングを1階に配置する間取りです。


ですが、この図のように後から南側に隣家が建つと、1階のリビングには冬場全く日が当たらなくなります。


この場合、1階リビングの日当たりを良くしたいと多くの方が考えますが、このリフォームは非常に難しいものとなります。その理由についてご説明します。


理由1. 周辺環境による影響が大きく、予測が難しい

リフォームの前の前提ですが、隣家がいつ建つのか、あるいは、どのような建物が建つのかなど、実際に建ち始めるまで把握することができません。


新築時は日当たりがいいように設計して建てますので、どのくらい日当たりが悪くなるのかは周辺環境に大きく依存します。


将来的にどうすれば日当たりを改善できるかを予測しておくことは難しく、家の設計をリフォームしやすいようにしておくなどの対策はあまりできないのです。


理由2. 日当たりの良い窓が取れない場合が多い

図を見ると、1階の窓は隣家によって日陰になっていますが、この窓の日当たりを良くすることは、室内側からではどうにもできません。


同じお部屋に新しく設けても、同じような日当たりの悪い窓が出来てしまうのです。


窓を多く設けることで、お部屋の明るさは確保できますが、多くの窓を設置するためには工事費用が非常に高額になりますし、構造的に窓を設けることができない住宅もあります。


窓を新しく開ける場合は外壁に穴を開ける必要がありますが、雨風や温度変化から室内を守る外壁は、建材が何層にも重なった複雑な構造となっているからです。


リフォームでは、追加の窓工事を行うことは、費用的にも構造的にも極力少なくする方が無難です。


理由3. 吹き抜け工事は大がかりで、居住空間が大きく減少する

間取りを大きく変える場合、リビングを日当たりのいい2階に移したり、あるいは、天井を大きく抜いて吹き抜けにするなどの方法があります。


図を見てわかるとおり、リビングを2階に移すことで、日当たりの良い窓を利用することができるため、リビングの日当たりは良くなります。


2階の床を抜き、吹き抜けの構造を作ることでも、2階の日当たりの良い窓が利用できまし、窓が多くなりますので、全体的な明るさは大きく改善されます。


ですが、どちらにしても生活空間が大きく変更になりますし、吹き抜けを作るには構造的な補強が必要になる場合もあります。


1階の天井裏にある設備配管なども移動させる必要があることもあり、大きな吹き抜けを作る工事は大がかりになることが多いのです。


理由4. 屋外設備はもっと大がかり

室内側から日当たりが変えられないなら、屋外側に鏡を設置して日当たりが良くならないか? と考える方もいらっしゃいますが、これも非常に難しいです。


固定した鏡で反射させる方法は、太陽光が一定の角度で止まっているのであれば効果がありますが、実際には太陽は動きます。


太陽の動きに合わせて追尾する装置もありますが、このような設備は非常に高額です。


日当たりの改善をご検討の方は、鋼鈑商事の日当たりシミュレーション「どこでも光窓 導入提案サービス」をご検討ください



最小限のリフォームで日当たりを改善できる光ダクト

日当たりを改善したいときにリフォームの規模を小さくできるのが、「光ダクト」です。


日当たりの改善に非常に有効な光ダクトについてご説明します。

光ダクトとは?

光ダクトは、簡単に説明すると、下図のように内側全面を鏡にした管のことです。

光ダクトの本体 鋼鈑商事「どこでも光窓」

光ダクトの片側に、日当たりの良い窓を配置することで内側に光を取り込み、内側で反射を繰り返して、もう一方の片側へ光を伝えます。


その側を例えば天井に配置することで、日当たりの良い窓の光を効率よく暗い部屋まで届けることができます。


なぜ光ダクトはリフォームが最小限になるのか?

光ダクトで日当たりのリフォームが最小限になる理由の一つ目は、光ダクトが基本的に日当たりの良い窓を利用するからです。


日当たりの悪い窓でも多く作ることで明るくできることをご説明しましたが、明るい窓を利用する光ダクトは窓を多く設ける必要がありません。

もちろん、光ダクトのために窓を設ける必要がある場合もありますが、基本的に複数個の窓を設けなくてもよいため、工事規模は小さくなるのです。


ふたつ目の理由は、窓に面していない部屋でも明るくできる光ダクトの性質にあります。


吹き抜けのように、大きく床を抜いて部屋を広げることで窓を増やさなくても、光ダクトが通るスペースさえ確保できれば、光を届けられます。


そして、光ダクトはそれぞれの住宅形状に応じて設計し、要望に合った明るさや光の感じを作ることができる、ということも理由にあります。


住宅は、住む人や建て方によって全く違った形状をしていますので、同じようなリフォームでも得られる日当たり改善の効果が異なります。


もちろん光ダクトでも、状況によって同じようにできないこともありますが、それぞれの住宅居合わせて提案するので、十分な効果を得られるのです。

次で、光ダクトを使った日当たり改善リフォームのアイデアをご紹介します。


光ダクトを使った日当たり改善リフォーム 3つのアイデア

光ダクトを使った日当たり改善リフォームについて、比較的採用されやすい3つのアイデアをご紹介します。

アイデア1. 天窓採光+垂直型光ダクト

隣家による日射への影響 天窓採光+垂直型光ダクトのリフォームによる設置イメージ

天窓を採光窓として、1階リビングの天井まで光ダクトを垂直に伸ばした形状です。


天窓は、隣家に遮られることがほぼないため、通年を通して安定した採光が期待できます。天窓が南向きであれば、より良い採光条件となります。


そして、光ダクトに屈曲がなくシンプルな構造のため、光の反射による減衰が小さく、非常に効率よく光を届けることが可能です。


2階部分にダクトを通すためのスペースが必要となるデメリットがありますが、吹き抜けほど大面積は必要なく、畳半分程度の大きさで十分な光量が得られます。


天窓を新設する場合には、費用が高額になりますが、十分な日当たり改善の効果が期待できます。天窓のリフォーム費用についてはこちらの記事をご参考ください。


アイデア2. 側窓採光+L字型光ダクト

隣家による日射への影響 側窓採光+L字型光ダクトのリフォームによる設置イメージ

側窓を採光窓として、水平部分と垂直部分を屈曲部分で組み合わせた光ダクトとして1階リビングの天井まで光を届ける提案です。


太陽高度の低い冬にもっとも光量が大きくなります。


この図では屋根裏の窓を採光窓としていますが、住宅に応じて日当たりがよく、かつ、居住空間への影響が少ない窓を利用することもできます。


既存の窓を利用することで、窓を新設する必要がないため、屋内側だけの工事となります。


ですが、光ダクトを屈曲させると、光の減衰が生じるため届けられる光量が少なくなってしまいます。

また、光ダクトが長くなると、光ダクトの費用が大きくなってしまうデメリットがあります。


出来るだけダクトを短くできる採光窓を選び設計することで、全体費用は割安になります。


アイデア3. 側窓採光+垂直型光ダクト

隣家による日射への影響 側窓採光+垂直型光ダクトのリフォームによる設置イメージ

側窓を採光窓として、開口を工夫した垂直型光ダクトで、1階リビングの窓際天井まで光を届ける提案です。


側窓採光ですので、冬場にもっとも多く光量が得られます。


この図では、バルコニーのある掃出し窓を利用していますが、通常の腰窓でも同じように設置できます。


光ダクトを設置してしまうと、その部屋の窓を利用できなくなってしまうので、お部屋の利用方法を考える必要があります。


基本的に南側の窓を推奨しますが、ダクトが短いですので、東側や西側でも時間を限定すれば効果は得られます。


既存の窓を利用し、光ダクトも短くすむので、ご紹介した3つのアイデアの中では最も安価な方法です。


まとめ

光ダクトを使った日当たりを改善するためのアイデアを3つご紹介しました。


日当たりが悪くてリフォームを検討している方は、光ダクトを加えて考えることで、工事の規模を小さくして、費用を安くすることができるかもしれませんので、一度ご検討ください。

フッター背景画像 鋼鈑商事「どこでも光窓」

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