皆さん、こんにちは。
本ブログにて光ダクトを設置する実邸の建築計画についてご紹介しています。
ちなみに、上部の画像は、光ダクトの設置工事完了後に放光部が養生されている様子です。
今回の光ダクトは天窓の開閉と合わせて、室内換気にも利用できるかを検証する目的があります。
そのため、通常光ダクト末端に使用する透明アクリル板を設置していませんので、工事中は鏡面部分へゴミやほこりが入らないように養生されているのです。
建築も順調に進んでいますが、4回目の今回は、メインの光ダクト設置工事についてご説明します。
光ダクト設置方法
今回の光ダクトモデルハウスでは、従来の光ダクト設置方法とは異なる方法によって形成する計画でした。
従来の光ダクトは、金属板を空調ダクトと同じようなダクト状に板金加工してから現場へ納入し、ボルトナットで接続して設置するという方法でした。
この方法ですと、設置は非常に簡単というメリットはあります。
しかし、加工費や送料が余分にかかってしまうこと、1m以上の寸法のダクトが作れないこと、というデメリットもありました。さらに、あまり見慣れない製品ですので、設置方法を設計しにくくて現場に設置方法を伝えにくい、という声も聞こえていました。
今回は、シンプルに金属板と裏打ち材を貼り合わせた建材を試作し、工務店へお願いして設置テストもかねて工事するようお願いしました。試作品は「ミラーボード(仮)」と呼んでいます。
光ダクト設置工事
実際の光ダクトの様子を写真で紹介していきます。
下の図は、光ダクト部分を外側から見た写真です。
木下地に石膏ボードを貼り、中に入って上からミラーボードをビスで貼ってもらいました。
当初予定では、木下地に直接ボードを貼るつもりでしたが、強度や安定性の面から石膏ボード上に貼ることにした、と現場で伺いました。
次の図は、下から見た光ダクト放光部付近の様子です。
表面が青いのは、ミラーボード表面を守る保護シートを取り付けたままだからです。
現場のほこりやゴミを付着させないように、全て取付けてから保護シートをはがして、養生するような流れにしたそうです。
青い保護シートをつけたままでも、ある程度光を反射して明るくなっていることがわかりますね。
下図は、入隅の様子です。
ミラーボードを非常にきれいに貼りつけてもらっていることがわかり、大工さんの腕の良さが良くわかる部分でした。
貼りつけに用いたビスのピッチも広く、それほど目立たないと思います。
光ダクトの真下から見上げた様子です。
弊社も想定していませんでしたが、天井部分だけでなく、天窓の小さな下がりにもしっかりと貼ってありました。仕事が非常に丁寧で驚きました。
この後、保護シートをはがして養生した状態が最初の写真になります。
今後、内装などを仕上げていくタイミングで、放光部にルーバーを取付けて、内部が直接見えにくいようにしていく予定です。
完成見学会も開催予定です。日程が決まったらお知らせしますので、ご興味がありましたら是非ご連絡ください。