皆さんこんにちは。
本日は、光ダクトの模型実験の様子についてご紹介したいと思います。
今回は、建築基準法の採光面積に関する提案のための実験です。
光ダクトと採光面積に関して
光ダクトについて最も多い質問が、建築基準法上の採光との関係はどうなっているのか?、というものです。
周辺環境や間取り上で有効採光面積が足りずに、納戸として申請しなければならかった!
最終確認で採光面積が足りていなかった!
採光面積に認められれば、窓をもっと小さくできるのに・・・
などなど、光ダクトで採光面積がカウントできれば使い方は広がるとのお声は非常に多く寄せられています。
現状では、法的には認められていないため、主事判断となり、認められないケースが多いようです。
このたび、光ダクトを採光として認められないかという提案を行うことを検討しています。
実測データの方が信憑性が高いため、模型を制作して実験することになりました。
光ダクトの採光面積用実験の様子
光ダクトの光源は自然光ですので、実際に即して実験を行う場合には、屋外で行う必要があります。
そのため、天気によって測定できる日がかぎられます。
本日は、曇り状態での比較実験ですので、天気と合っていましたが、少し雨がぱらついていましたので測定機器が心配でした。
午後からは雨がやみ、何とか実験することができました。
さて、実験内容ですが、光ダクトと白いクロスの下がり壁を模して延長距離を伸ばした状態の光量比較です。
黒い暗幕で囲まれた下部分に部屋の模型があり、上部にダクトが2本立っています。
実際にはダクト部分は屋内になりますが、光を透過しない金属板で巻いて光が上からしか入らないようにしています。
下部の部屋の中に輝度カメラを設置して、5分毎のダクトからの光の量を測定しています。
内側は下図のような感じです。左側がクロス想定の白い壁、右側が光ダクトの素材で作った鏡面の壁です。
目視でも、奥の方の明るさの違いが出ていましたので、測定結果の解析が終了するのが楽しみです。
今後、晴れの日やダクトの長さが短い場合などを随時測定していきます。
光ダクトの採光面積加算の提案は、今年度中くらいには行いたいと考えています。良い結果がでましたらまたご紹介したいと思います。