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光ダクトの活用ノウハウ:日当たりシミュレーションで新築時の採光確認!

  • 執筆者の写真: 鋼鈑商事株式会社 建材事業部
    鋼鈑商事株式会社 建材事業部
  • 2018年3月28日
  • 読了時間: 9分

更新日:3月26日



最近、日当たりを事前に予測できる「日当たりシミュレーション」が注目されています。これを活用すれば、建築前に日照条件を確認し、より理想的な住まいづくりが可能になります。


この記事では、日当たりシミュレーションとは何か、シミュレーションを行う際に知っておきたい基本的な知識、そして一般の方でも無料で使える便利なフリーソフトについて、わかりやすくご紹介します。






日当たりのシミュレーションが必要なわけとは?



日当たりは居心地の良さや電気代に大きく影響する


住宅を新築する際、間取りを考えるうえで「日当たり」はとても重要な要素です。


例えば、開放感のある明るい部屋にしたい場合は、直射日光を多く取り込むことで、時間帯や季節によって変化する光を楽しめる空間になります。


一方で、落ち着いた雰囲気の部屋にしたい場合は、直射日光を控えめにし、天空光(空からの拡散光)を中心に取り入れることで、まぶしさの少ない均一な明るさを確保できます。




このように、自然光の取り入れ方によって部屋の快適性や雰囲気が大きく変わります。また、日当たりは照明費だけでなく、冷暖房などの空調費にも影響します。


直射日光は光だけでなく熱も運んでくるため、夏は日差しを遮ることで冷房の負担を減らし、冬は積極的に取り込むことで暖房費を抑えることができます。


つまり、日当たりを考慮した設計は、居心地の良い空間づくりだけでなく、光熱費の節約にもつながる、家計にやさしい住まいづくりの鍵なのです。




日当たりは周辺環境によって左右される


部屋の日当たりは、間取りだけでなく、周囲環境の影響を受けます。


隣の家や近くの林、高層マンションで、影になる場合がありますので、周辺環境を考慮し、「日当たりの良い家」を建てるための事前の状況把握が重要となります。




日当たりシミュレーションの活用が進んでいる


近年、住宅建築前に「日当たりシミュレーション」が活用され、住宅の形状や間取り、隣接建物との距離、窓の配置や大きさを細かく設計できるようになりました。


工務店や住宅メーカーでも、3Dモデルで完成予定の住宅を説明するケースが増えていますが、まだ多くはありません。


建築後に「思っていたより暗い」という失敗を防ぐために、事前に日当たりをシミュレーションし、周辺環境を含めた日照条件を確認することが重要です。





日当たりシミュレーションの考え方と条件


日当たりシミュレーションモデル

それでは、日当たりのシミュレーションがどのようにして行われているかを説明します。



日当たりのシミュレーションとは?


「シミュレーション」とは、実際の状況をモデル化し、仮想的に再現・検証する方法です。日当たりのシミュレーションでは、自然光による室内の明るさイメージや照度として確認できます。


日当たりシミュレーションには複雑な計算が必要なため、専用のアプリやソフトウェアを使うのが一般的です。また、地図や建築図面をもとに簡易的に「日差しが部屋に入るかどうか」を確認する方法もあります。


無料のシミュレーションソフトを使う場合でも、正確な結果を得るには条件設定が必要ですので、基本的な考え方を理解しておくことが重要です。




日当たりシミュレーションに必要な条件


日当たりシミュレーションを行うには、いくつかの基本的な情報が必要です。ここでは、主な条件についてご説明します。



1. 窓の位置と高さ(対象住宅)

室内での日当たりには「窓の位置と高さ」が重要となります。


それぞれの部屋にある窓の位置と高さで日差しの入り方が変わります。



2. 周辺建物や障害物の位置と高さ

日当たりに最も大きな影響を与えるのが周辺環境です。


周囲に遮るものがなければ、日当たりは住宅の方位だけで決まりますが、隣家や高い建物、樹木などがある場合は、それらの位置と高さが重要になります。


建物の位置は地図検索などである確認できます。高さについては目視で推定します。



3. 緯度・経度

日の出・日の入りの時間や太陽の高さ(太陽高度)は、緯度・経度によって変化します。


シミュレーションでは、対象住宅の緯度・経度を設定することで、より正確な日照条件を再現できます。これらの情報は地図から簡単に調べることができます。



4. 方位

「南向きの家は日当たりが良い」と言われるように、住宅の向き(方位)は日照に大きく関わります。南向きでも、南東や南西にずれていると、日差しの入り方が変わってきます。


方位は10度刻み程度で把握すると、シミュレーションの精度が高まります。インターネットや地図、建築図面から確認します。



5. 季節・時間ごとの太陽高度

シミュレーションソフトを使う場合は、緯度・経度と方位を入力すれば、季節や時間ごとの太陽高度は自動的に計算されます。


一方、ソフトを使わずに手作業で検討する場合は、各季節・時間帯の太陽の高さと方向を調べる必要があります。



太陽の動きに関する情報は、下記の専門サイトで簡単に確認できます。

CASIO様 ホームページ内 『Keisan 生活や実務に役立つ計算サイト』

・太陽高度(一日の変化)





鋼鈑商事の日当たりシミュレーション


シミュレーションで作成したお部屋のイメージ画像 日当たりシミュレーションで新築時の採光確認!

鋼鈑商事では、光ダクトを用いた採光システム「どこでも光窓」を提供しています。


住宅への「どこでも光窓」の導入検討に際に、シミュレーションを用いて事前に日当たりや室内の明るさ解析を行っています。


また、鋼鈑商事では、光ダクトだけでなく、通常の天窓ライトシェルフなどの形状、吹き抜け空間や床面の照度など、様々な建築に応用できる日当たりのシミュレーションの技術を利用しています。



鋼鈑商事での過去の検討事例をご紹介します。



検討事例. 一戸建て住宅でのリビングダイニングの日当たり


図面と立地条件より、下図のようなモデルを作成しました。


日当たりシミュレーション 検討事例 一戸建て住宅の外観
図. 検討住宅モデルの外観


本モデルにおいて、日当たりのシミュレーションを行い、春分9時と春分12時での室内の様子が下記のように得られました。


日当たりシミュレーション 検討事例 春分9時 室内の様子
図. 春分9時 室内の様子

日当たりシミュレーション 検討事例 春分12時 室内の様子
図. 春分12時 室内の様子


この住宅のリビングダイニングには図のような大きな掃き出し窓がありますが、春分9時においては方位的に直射日光が入らず、春分12時においては2階のバルコニーによって直射日光が入らないことがわかりました。


新築をご検討中の方で日当たりが心配の方へ、鋼鈑商事では日当たりのシミュレーションサービスを行っています。


製品の採用可否によらず、無料で提案を行っていますのでお気軽にご相談ください。






無料で入手可能な日当たりシミュレーションソフト


各社から日当たりのシミュレーションが可能なソフトが提供されていますので、ご紹介します。


一部、商用利用不可のものありますので、建築のプロの方で営業用として使用を考えている方はご注意ください。


『VELUX Daylight Visualizer』


『VELUX Daylight Visualizer』Webサイトトップ画像
『VELUX Daylight Visualizer』Webサイトトップ画像

日本ベルックス株式会社 が提供しています、採光シミュレーションソフト『VELUX Daylight Visualizer』の日本語版です。

シンプルな操作で日当たりのシミュレーションが可能ですが、パラメーター設定や室内のオブジェクト、周辺建物など非常に細かく再現できます。


また、画像も本物のようなビジュアルになるため、実際の建てる家と非常に近いイメージを持てます。


『日当り君(住宅性能診断士ホームズ君)』


『日当り君』Webサイトトップ画像
『日当り君』Webサイトトップ画像

株式会社インテグラル が提供しています、日当たり診断フリーソフト『日当り君』です。


こちらは、住宅診断のためのソフト『ホームズ君』の日当たりに関するシミュレーションの一部を抜き出して無料で提供しているソフトです。非常にシンプルな操作で簡単に日当たりに関する知見が得られます。


『SketchUp』


『SketchUp』Webサイトトップ画像
『SketchUp』Webサイトトップ画像

Trimble inc. が提供しています、建築デザインの3D描画ツール『SketchUp』です。


基本的に有料ソフトですが、7日間の無料トライアルであれば無料で使用可能です。


商用の利用は禁止されていますので、自分で住宅を考える場合などのみの使用に限られます。


日当たり以外にも、建築のプロやデザイナーも使用しているソフトですので、住宅イメージを考える際の参考する、といった使い方ができます。



🔍FAQ|よくある質問


Q. 日当たりシミュレーションとは何ですか?

A. 自然光による室内の明るさについて、建物やお部屋の日当たり状況をモデル化して、照度計算やイメージ化により確認する手法です。


Q. 日当たりシミュレーションは誰でも出来ますか?

A. はい、誰でも行うことができます。無料で日当たりシミュレーションが出来るアプリやソフトもあります。


Q. 日当たりシミュレーションで注意することは?

A. どのようなシミュレーションソフトでも、検討するモデルや条件を正しく入力しないと、精度よくシミュレーションできません。




まとめ


全ての住宅に日当たりのシミュレーションが必要となるわけではありませんが、住宅のイメージ画像だけで判断すると、建ててしまった後に日当たりで問題になるケースもあります。


シミュレーションソフトまでは使う必要がなくても、冬場の太陽高度で、周辺建物の影になるかどうかだけでも判断すると、日当たりについて問題は起きにくくなります。


一度、日当たりについてもシミュレーションで検討してみてはいかがでしょうか。


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