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住まいや光に関する記事

  • 執筆者の写真鋼鈑商事株式会社 建材事業部

新築で暗いと後悔しないために確認すべき3つのポイント

更新日:2023年12月15日


土地探しからはじまった新築の住宅がやっと完成する、というのはとても感動しますよね。


ですが、実際に家に入ってみると思ったよりも暗い、と感じてしまうことも・・・。


明るくなるように要望して設計された図面を見ても、明るさと言うのはイメージできないことがほとんどです。


新築後に暗いと公開しないために、設計段階における図面上での明るくなるかどうかを確認するポイントについてご説明します。


建築前では、家の明るさをイメージしにくい

新築で暗いと後悔しないために確認すべき3つのポイント イメージ画像

明るさ、というのは、非常にイメージしにくいものです。


明るさは、照度「ルクス」という単位で表されます。

単位自体が初耳と言う人もいるでしょうし、実際に今住んでいるお部屋が何ルクスかを認識している人もほとんどいないのではないでしょうか。

さらに、自然光は季節や時間、天候などにより大きく変動することも、お部屋の明るさをイメージしにくくしている大きな原因のひとつです。


人工照明による明るさであれば、ほぼ一定ですので、器具の種類や配置の個数などから計算することが出来ます。

ですが、自然光は変動するために、条件ごとに計算しなければなりませんし、周辺環境も考慮しなければならないので、非常に手間がかかります。


住宅の設計者は、過去の経験、または会社の仕様を基準として窓の大きさや配置を決定しています。

普通の設計手法では照度を計算できませんので、設計者と住み手で明るさのイメージを共有できないまま、建築がはじまってしまいます。


そして、住み手が暗いと感じても、設計を承認してしまっているので、変更してもらうことが出来ず、新築で暗い、という後悔することが起こりうるのです。


明るさ改善リフォームの方法と難しさ

新築で暗いと後悔しないために確認すべき3つのポイント イメージ画像2

お部屋の明るさをリフォームで改善するための方法について、費用感や実際に行う場合の注意点含めてご紹介します。

窓を増やす・大きくする

最も直接的な方法は、屋外に面する窓を新設することです。費用は窓のサイズによっても変更しますが、20~50万円程度といわれています。


注意点ですが、まず小さな窓を新設しても明るさはそれほど変わらないということ。

当然、大きい窓程多くの光を取込めますので、お部屋を明るくしたのであれば、大きな窓を付ける必要があります。


同時に、窓への日当たりや採光性が良いかどうかも大きく関係します。

直射光が入る窓は光量も大きくなりますが、隣家との距離が近かったり、隣家の陰になっている場合は光量も減ってしまします。


しかし一方で、住宅の構造的に大きな窓を設置できないケースがあります。

住宅では耐震性能を上げるために、耐力壁といわれる構造が利用されています。

耐力壁は窓を設置しにくい壁になっていますので、耐力壁となっている壁には窓を新設できません。


日当たりのいい位置に大きな窓を開けたいけれど、構造的に難しい、ということが非常に多くあるのです。

吹き抜けを作る

吹き抜けの構造は、お部屋を明るくするのに有効とされています。


これは、お部屋の床面積に対し窓の面積を多く確保できることと、より高い位置に設置した窓が隣家の陰になりにくい、というのが主な理由です。

さらに、屋根に面した天窓を利用できるというメリットもあります。


リフォームの費用は、こちらも吹き抜けの面積にもよりますが、150~300万円が相場です。


注意点としては、単純に上の階部分の居住スペースが減ってしまうことがあります。

また、上の階に窓がなければ、外部から取り込む光を増やすために追加で窓や天窓工事が必要になります。


そして、吹き抜けは構造的に難しい場合もあり、柱や梁を新たに足さなければならず、逆にお部屋が狭く感じるようになってしまうこともあります。


吹き抜けの構造にしたらかといって、単純に明るくなるわけではないので注意が必要です。

間取りを大きく変える

リフォームにより間取りを変えて、明るさを改善する方法として、間仕切り壁の撤去や、リビングを2階に移す、といった方法が考えられます。


間仕切り壁の撤去すると、各方位に設置された窓の光を利用したり、明るいを選んで家具を配置するなどの工夫ができるようになります。


費用は10~30万円程度が相場となります。


2階の日当たりが良い場合には、リビングなどの明るくしたいお部屋を2階に移すことで、住宅の限られた採光を有効に利用できます。

リビングに伴ってキッチンも移動させる場合も多く、水回りのリフォームなどは高額になるため、500~1,000万円の費用が掛かります。


それぞれ、窓の日当たりがよくない場合には、思ったより明るくならいケースもあり、十分な事前検討が必要です。

このように、リフォームで明るさ改善したいと考えても、費用や効果の面で難しいケースが多く、建築前に十分な明るさが得られるかを確認することは非常に重要となるのです。


図面承認前に確認すべき3つのポイント

新築で暗いと後悔しないために確認すべき3つのポイント イメージ画像3

実際の室内の明るさは、天気や室内の仕上げなどによっても変動しますので明確に計算すること難しいです。


ここでは、お部屋を出来るだけ明るくなるようにするためのポイントについてご紹介します。

窓の方位

住宅の各方位ごとの立面図から窓の方位を把握でき、平面図上の間取りに合わせてお部屋の窓を確認できます。


日当たりを良くしたいのであれば、南面の窓を中心に、午前に光が入る東面と午後に光が入る西面をまず意識しましょう。


北面の窓については、太陽の直射光は期待できませんが、天空光は他の方位の窓と同じように入ります。


窓の方位による光の入り方とお部屋の使い方が合っているかを確認しましょう。

窓の大きさと位置

リビングや寝室といった居室は、建築基準法によって床面積当たりの窓の大きさが決められています。

簡単に説明すると、十分な天空光の入る窓が床面積の1/7以上なければならない、というものです。


補足ですが、この法律には方位の規定はなく、直射光が入るかどうかは関係がありません。

ただし、隣家から近い場合には十分な天空光が入るとはみなされない場合もあります。


8畳のお部屋であれば、合計で約2平方メートルの窓面積が必要となっていますが、1/7(約16%)という基準はあくまで最低ラインです。

明るいお部屋にしたいのであれば、30%程度を目安にするとよいでしょう。


また、お部屋の奥行が広い場合、一カ所だけの窓では光が奥まで届かず、暗いところが出来てしまいます。

全体を明るくしたいのであれば、窓を複数個に分けて設置しなければなりません。


十分な窓面積をとり、さらにお部屋が広い場合には配置にも注意して確認するようにしましょう。

窓正面の状況

いわゆる、日当たりといわれる、太陽の直射光が窓から入ってほしい、と望む場合には、方位と窓正面の状況が重要になります。


窓正面に隣家がある場合、1階では隣家との距離次第ではほとんど陰になってしまいます。

春から夏、秋までは直射光が入っても、冬には入らないという状況は、都市部のほとんどの住宅で生じています。

具体的に計算してみます。例えば8mの隣家が南側窓の正面にある状況を考えます。


冬至の12時での太陽高度は東京都で約30°です。この太陽高度の直射光が、地面から2mの高さの窓に当たるときの隣家と窓との距離は、なんと約10m必要となります。


さらに、11時や13時はもっと太陽高度が低くなりますし、真南でなく東西にずれている場合は正面に来る時点での太陽高度はもっと低くなります。


また、直射光が必要ない場合でも、隣家の距離が近い場合には、天空光もほとんど入らなくなり、暗い窓になってしまいます。


逆に、道路に面している窓は、外からの視線があり、カーテンなどによる目隠しをしなければならず、せっかくの窓から十分に光がとれなくなってしまします。


お部屋と窓だけでなく、窓正面の状況についてもしっかりと確認が必要です。


設計で暗くなりそうと感じたら「光ダクト」の検討を!!

住宅用光ダクトの断面模式図 鋼鈑商事「どこでも光窓」

光ダクトとは、日当たりの良い窓から入った光を、直接窓に面していないお部屋へ高効率で届けることが可能な建築構造です。


原理はとてもシンプルで、採光する窓や天窓と光の欲しいお部屋を鏡の筒でつなぐだけです。

鏡でできた光のトンネルを作るようなイメージになります。ほかの隣家によって陰になりにくい天窓で採光すると効果的です。

構造的には吹き抜けと同じですが、光を非常に効率よく届けられるので、吹き抜けのように2階部分の床面積を大きく減らしません。

そのため、限られた土地でも床面積を確保しながら、1階を明るく出来るのです。

設計で暗くなりそうと感じたら、光ダクトも検討してみてはいかがでしょうか。


まとめ

設計時に室内の明るさをイメージするのは非常に難しいですが、新築してからではリフォームが難しい場合が多いため、設計時に出来るだけ明るくするための工夫が必要になります。

基本的には、間取りと窓の関係を確認することで、お部屋に応じた明るさを得ることが出来ます。


ですが、土地や周辺環境によっては、一般的な間取りだけでは明るくすることが難しい場合もありますので、光ダクトのような住宅全体の工夫も検討してみましょう。


フッター背景画像 鋼鈑商事「どこでも光窓」

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