吹き抜けのデメリットとは?寒さ・音・光熱費で後悔しないために知っておくべきこと
- 鋼鈑商事株式会社 建材事業部

- 2017年10月6日
- 読了時間: 5分
更新日:4月7日
吹き抜けのある家は、天井が高く、明るく、開放感にあふれた理想の住まいというイメージを持つ方も多いでしょう。
一方で、実際に住んでから「こんなはずじゃなかった」と後悔する声が多いのも事実です。
思ったより冬が寒い
光熱費が高い
音が響いて落ち着かない
掃除やメンテナンスが大変
吹き抜けには確かにメリットがありますが、デメリットを理解せずに採用すると、快適な暮らしから遠ざかってしまう可能性があります。
この記事では、吹き抜けの代表的なデメリットと、後悔しないための考え方、さらに吹き抜け以外で明るさを確保する方法までわかりやすく解説します。
吹き抜けとは?開放的な空間が生まれる仕組み

吹き抜けとは、1階と2階の間に天井や床を設けず、縦方向につながった空間のことです。リビングや玄関に採用されることが多く、高い位置に窓を設置できるため、自然光をたっぷり取り込める点が魅力です。
視線が上下に抜けることで実際の床面積以上に広く感じられ、デザイン性も高いことから、注文住宅で人気の間取りとなっています。
しかし、空間が上下階でつながる構造だからこそ、生活面では注意すべき点も生じます。
吹き抜けのデメリット① 音が2階まで筒抜けになる
吹き抜けのデメリットとしてよく挙げられるのが、音の問題です。
吹き抜けのあるリビングでは、
テレビの音
家族の会話
来客時の話し声
といった生活音が、2階の個室までそのまま伝わりやすくなります。
特に、2階に子ども部屋や寝室がある場合、 「勉強に集中できない」「夜に落ち着かない」といった不満につながることもあります。
空間がつながることで家族の気配を感じやすくなる一方、静かな環境を保ちにくい点は、事前に理解しておく必要があります。
吹き抜けのデメリット② 室温管理が難しく、寒さ・暑さを感じやすい
吹き抜けのある家で後悔の声が多いのが室温の問題です。
冬は寒くなりやすい
暖かい空気は上にのぼる性質があるため、暖房をつけても暖気が2階へ逃げてしまい、
1階の足元がなかなか暖まらないことがあります。
夏は2階に熱がこもりやすい
夏は逆に、2階部分に熱がたまりやすく、エアコンの効きが悪くなるケースもあります。
最近の住宅は断熱性・気密性が向上していますが、それでも空間が広い分、冷暖房効率は下がりがちです。
吹き抜けのデメリット③ 光熱費が高くなりやすい
室温管理が難しいということは、冷暖房の使用量が増えやすいということでもあります。
冬は暖房を強めに設定
夏はエアコンの稼働時間が長くなる
結果として、光熱費が想定以上にかかり、 「開放感と引き換えにランニングコストが増えた」 と感じる方も少なくありません。
長く暮らす住宅だからこそ、初期費用だけでなく、住み続けたあとにかかるコストも重要な判断材料です。
吹き抜けのデメリット④ 掃除やメンテナンスが大変
吹き抜け部分は天井や窓の位置が高くなるため、日常的なお手入れが難しくなります。
高窓の窓拭きができない
照明の電球交換に脚立や足場が必要
ホコリや汚れが目立っても放置しがち
一時的な不便ではなく、10年・20年と続く負担になる点も、吹き抜けを検討するうえで見逃せません。
明るさのために本当に「吹き抜け」は必要?
「吹き抜けを作りたい」と考える理由の多くは、家の中を明るくしたいという目的ではないでしょうか。
しかし、採光が目的であれば、必ずしも吹き抜けを選ぶ必要はありません。
空間を区切りながらも、明るさを確保する方法は他にもあります。
吹き抜けを作らずに明るい家を実現する方法

高窓・配置を工夫した間取り
窓の位置や部屋の配置を工夫することで、吹き抜けなしでも自然光を取り込むことは可能です。
ただし、周囲に住宅が密集している場合や、敷地条件によっては十分な採光が難しいこともあります。
光ダクトを利用した採光システムという選択肢
採光方法のひとつとして注目されているのが、光ダクトを使った採光システムです。
光ダクトは、屋外の自然光をダクト内で反射させ、室内へ効率よく届ける仕組み。
そのため、
隣家との距離や方角に左右されにくい
吹き抜けのような音・室温問題が起きにくい
高所掃除や大がかりなメンテナンスが不要
といった特長があります。
「明るさは欲しいけれど、吹き抜けのデメリットは避けたい」
という方には、有力な選択肢のひとつといえるでしょう。
まとめ|吹き抜けのデメリットを理解して後悔のない家づくりを
吹き抜けは、住まいに明るさと開放感をもたらす魅力的な間取りです。ですが、
音が響く
室温管理が難しい
光熱費が高くなる
メンテナンスの負担が大きい
といったデメリットを理解せずに採用すると、暮らしにくさを感じてしまうことがあります。
大切なのは、「なぜ吹き抜けを作りたいのか」を明確にすること。採光が目的であれば、吹き抜け以外の方法も含めて検討することで、より快適で後悔のない住まいづくりにつながります。
明るさと快適性、その両方を叶えるために、最適な選択肢をじっくり考えてみてください。































































