暗いイメージの北側窓を上手に明るく作るときの4つの注意点
- 鋼鈑商事株式会社 建材事業部

- 2018年6月15日
- 読了時間: 4分
更新日:4月2日
「北側の窓は暗くなるから避けた方がいい」
家づくりの中で、よく聞かれる意見です。
確かに北側の窓には太陽の直射光は入りません。しかし実際には、敷地条件や設計次第で、北側でも十分に明るい空間をつくることができます。
ここでは、北側の窓が暗いと言われる理由と、設計時に押さえておきたいポイントを簡潔に整理します。
北側の窓が「暗い」と言われる理由

北側の窓が暗いと感じられやすい理由は、主に次の3点です。
太陽の直射光が入らない
南向きの窓の明るさと比較してしまう
「北側=日当たりが悪い」という先入観がある
太陽は東から昇り南の空を通るため、北向きの窓には基本的に直射日光が入りません。そのため、「直射光が入らない=暗い」というイメージが定着しています。
ただし、室内の明るさは方位だけで決まるものではありません。
実際の明るさは「周辺環境」で決まる
北側の窓でも明るくなるかどうかは、周囲の条件が大きく影響します。
例えば、次のような立地では北側の採光が有効になることがあります。
北側が道路や空地に面している
南・東・西側が隣家に囲まれている
空が広く抜けている
隣家が近いと、直射光だけでなく、空全体の明るさ(天空光)や反射光まで遮られてしまいます。その結果、南向きの窓よりも、北側の窓のほうが安定して明るいケースもあります。
北側の部屋を明るくするための基本ポイント
北側採光では、「方位」よりも次の点が重要です。
周囲にどれだけ光を遮るものがあるか
窓の大きさを十分に確保できているか
同じ条件であれば、室内の明るさは窓の面積にほぼ比例します。「北側は暗いから」と小さな窓にしてしまうと、実際に暗い部屋になってしまうため注意が必要です。
北側に窓をつくるときの4つの注意点

1.周囲の明るさを確認する
隣家や建物の位置
塀やフェンスの高さ
空の抜け具合
これらを事前に現地で確認しましょう。採光が期待できない環境では、無理に北側に窓を設ける必要はありません。
2.隣家からの視線に配慮する
隣家のリビングと窓が向かい合わないか
室内が見えやすくならないか
窓の位置調整や目隠しなど、プライバシーを考慮した設計が重要です。
3.断熱性能の高い窓を選ぶ
北側の窓は外気の影響を受けやすい
断熱性能の低い窓は寒さ・結露の原因になる
断熱性能の高いサッシやガラスを選び、快適性を確保しましょう。
4.家事動線を考慮する
北側は洗濯物干しには不向き
別の干し場や室内干しスペースが必要
間取り全体の動線をあらかじめ考えておくことが大切です。
窓だけに頼らない採光方法も検討する
周辺環境やプライバシーの関係で、大きな窓を設けられないケースも少なくありません。そのような場合は、窓以外の採光方法を組み合わせることで、明るさを補うことができます。
代表的な方法には、次のようなものがあります。
屋根から光を取り込む「天窓」
屋根や高所の窓から光を室内に導く「光ダクト」
これらを組み合わせることで、北側の部屋や中心部の空間でも、日中は照明に頼らない明るさを確保しやすくなります。
壁につける窓だけでなく、天窓や光ダクトも考えると、明るさを取る方法の幅が大きく広がりますので、窓の設計時にはぜひ検討してみてください。
まとめ
北側の窓は暗いと決めつけられがちですが、実際の明るさは周辺環境や設計次第です。
周囲の条件を確認する
窓の大きさを適切に計画する
必要に応じて別の採光方法を取り入れる
これらを意識することで、北側でも快適で明るい住まいを実現できます。
































































