top of page
サイトトップ画像

住まいや光に関する記事

木造と鉄筋コンクリート造はどう違う? メリット・デメリットで徹底比較!

  • 執筆者の写真: 鋼鈑商事株式会社 建材事業部
    鋼鈑商事株式会社 建材事業部
  • 2017年10月10日
  • 読了時間: 8分

更新日:10月14日


家を新築しようと考えはじめたのはいいけれど、どんな工法の住宅がいいのか悩んでしまいますよね。


特に日本でもっとも数が多くなじみのある木造住宅と、高い耐震性やデザイン性から人気が高まっている鉄筋コンクリート造(RC)住宅とで迷う人は多いのではないでしょうか。


本記事では、これから家を建てようと考えている方のために、構造や強度、設計、住み心地などのさまざまな角度から見た、木造と鉄筋コンクリート(RC)造の住宅を比較してメリットとデメリットをわかりやすく解説します。





木造住宅のメリットとデメリット


木造住宅とは、柱や梁などの家を支える構造部分が木材でつくられている住宅のことです。


木造住宅には、柱・梁を構造とする木造軸組(在来)工法や、壁を構造とする2×4工法(枠組壁工法)など多種多様な工法があり、木造住宅といっても様々あります。


それでは、木造住宅には次のようなメリットとデメリットがあります。



木造住宅のメリット1:間取りの自由度


木造住宅のメリットとしては、自由な間取りを作ることがあげられます。


木造住宅でも、柱と梁を構造とする木造軸組工法では、建築関連法規の基準を満たしていれば、かなり自由な間取りプランを選択できます。


広さのあるリビングに大きな窓を設置して開放感あふれる空間をつくることも可能です。



木造住宅のメリット2:建築コストの安さ


建築コストが他の構造の住宅よりも安く抑えやすいというメリットがあります。


材料の中心が木材なので、特別な木材を多用するのでなければ、安価で良質な材料を調達しやすくなります。


材料が安いだけでなく、建築工事自体も短期間で完成するため、人件費などの工事費用も安くてすみます。


特に、壁を構造とする2×4工法はハウスメーカーがよく用いる工法ですが、工場で壁パーツを製造でき、現場での工事が比較的簡単になるため、建築工事は非常に早く終わってしまいます。



木造住宅のメリット3:木材の吸放湿性


また、木材がもつ吸放湿作用を活かせるメリットもあります。


日本では、夏季は高温多湿の気候となり、湿度が非常に高くなりますが、昔から長い間住宅を支えてきたのが木造住宅であり、土壁や漆喰などの吸放湿作用のあるその他の部材と組み合わせて快適に保ってきました。


最近でも木材を原料にした断熱材や木の床材、壁木材などが湿度の調節をしますので、快適な住み心地を維持できます。




木造住宅のデメリット1:木材の劣化


木造住宅のデメリットとしては、木材が劣化してしまうことがあります。


木造住宅は主な材料が木材なので、水に弱いという特徴があります。


木材自体は湿気に強いものの、長期間湿気が高い状態にさらされると、木材腐朽菌といわれる、木材の劣化を促進する菌が増えて木が腐りやすくなってしまいます。



木造住宅のデメリット2:シロアリの被害


また、シロアリの被害もデメリットの一つです。


シロアリ被害は、地域性や構造などにもよりますが、古い木造住宅では多く発生しています。

シロアリ被害を防ぐためには、木材に専用の薬剤を塗布するなどの丁寧なメンテナンスが必要です。



木造住宅のデメリット3:火災時の被害の大きさ


木材が主要構造となるため、火事の被害が大きくなるというデメリットもあります。


筋交いや金物をしっかり入れてあるため、意外にも耐震性は他の構造の住宅と大きな違いはないものの、火には弱いため、火事になると大きな被害を受けやすくなります。



木造住宅のデメリット4:工務店による仕上がりの差


さらに、住宅を建てる工務店によって仕上がりに差が出てしまうこともあります。


柱や梁などを職人の技術によって組み上げていきます。


しっかりとした職人が育っている工務店であれば問題ありませんが、最近では職人の数も少なくなってきています。

職人の確保が難しくなると技術レベルを維持するのも困難になり、仕上がりが変わってくることもあります。


一部のハウスメーカーが2×4工法を取り入れているのも、技術レベルによる差が生じにくいということもあるようです。


ree



鉄筋コンクリート(RC)造住宅のメリットとデメリット


木造と鉄筋コンクリート造はどう違う? メリット・デメリットで徹底比較! イメージ画像

鉄筋コンクリート造住宅とは、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固め、柱や梁、床・壁が鉄筋とコンクリートで構成された住宅を指します。

多くは、RC(Reinforced Concrete)造と略されます。


鉄筋コンクリート(RC)造住宅には、次のようなメリットとデメリットがあります。



鉄筋コンクリート(RC)造住宅のメリット1:耐久性の高さ


鉄筋コンクリート(RC)造住宅のメリットとして、まず一番に挙げられるのは耐久性の高さです。


鉄骨の骨組みの周囲をコンクリートで固めているため、非常に強固なうえ、住宅全体が耐火構造になっている状態なので耐火性にもすぐれています。


また、地震を点ではなく面で受けて揺れを分散させるため、高い耐震性があります。



鉄筋コンクリート(RC)造住宅のメリット2:高い気密性


気密性にすぐれている、というメリットもあります。


床・壁・天井がコンクリートで囲まれているため、気密性がよい建物となり、断熱性や防音性も高い住宅になります。


さらに、気密性が高いため空調設備を効率的に使用でき、低コストに抑えられます。



鉄筋コンクリート(RC)造住宅のメリット3:デザイン性


デザイン性の高さも、鉄筋コンクリート(RC)造住宅のメリットといえます。


木材より強度があるためより大きな空間をつくることもできますし、何よりコンクリートの打ちっぱなし、という独特の外観デザインは、スマートでおしゃれですね。




鉄筋コンクリート(RC)造住宅のデメリット1:建築費用の高さ


費用が高い点は、鉄筋コンクリート(RC)造住宅のデメリットです。


多くのメリットを得られる構造だけに、材料費が高く、他の構造に比べて建築費が高くなります。


さらに、建築にかかる期間も長いことも建築費を高くしている要因です。


また、住宅全体の重量があるため、強固な地盤が不可欠です。


軟弱な地盤だと地盤改良工事やしっかりとしたくい打ち工事が必要となり、さらに建築費が上がる可能性があります。



鉄筋コンクリート(RC)造住宅のデメリット2:結露


気密性にすぐれているものの、断熱性の対策を怠っている物件も多く結露が起きやすくなるケースがあるため、しっかりとした換気対策が必要となります。




木造住宅と鉄筋コンクリート(RC)造住宅、どちらが合っている?



それぞれメリットとデメリットがある、木造住宅と鉄筋コンクリート(RC)造住宅。


どちらが優れている劣っているという比較はできますが、最終的には住む人にとって合う・合わないで考える必要があります。


ではどのような人に合っているのか、チェックするポイントについて両者を比較しながらご紹介しましょう。



耐震性


単に材質の強度となると、やはり木材よりコンクリートのほうが圧倒的に高いです。


しかし、地震で建物が倒壊する時は、柱などが折れるというよりも接合部が外れることによって発生しやすくなります。


金物等できちんと接合してあればどちらの構造でも大きな違いはなく、あまり意識しなくても大丈夫です。



デザイン


室内は基本的に構造に関係なく選んだ内装材やインテリアで構成していくため、差はありませんが、外観には大きな違いがあります。


木ならではのあたたかく周囲の自然になじんだ雰囲気が好きか、コンクリートならではのモダンで洗練された雰囲気が好きか、好みに合わせて選ぶといいでしょう。



開口の大きさ


最近の間取りプランは、小さく仕切った空間をたくさん配置するより、大きな空間をいくつか設ける形が人気です。


天井を高くしてできるだけ大きい窓を設けたいのであれば、より大きな開口をつくれる鉄筋コンクリート(RC)造住宅の方がいいでしょう。



コスト


すでに土地があって延床面積が決まっているなら、建築コストの予算を踏まえて検討しましょう。


主となる材料や建築期間の違いから、木造住宅の方が鉄筋コンクリート(RC)造住宅よりも建築コストは抑えやすいといえます。





まとめ


それぞれ違うメリットとデメリットがある木造住宅と鉄筋コンクリート(RC)造住宅。


長く住む住宅ですから、コストやデザイン、機能などをしっかり比較して、自分自身や家族のニーズが満たされる家づくりに活かしていきたいですね。


鉄筋コンクリート(RC)造の住宅は、普通の工務店では建てることができません。


木造住宅と鉄筋コンクリート(RC)造住宅どちらも対応可能な設計事務所に相談してみてはいかがでしょうか。


光ダクトの仕組みを説明するバナー_edited.jpg

〇住まいのお役立ち情報​​​

​カテゴリ別最新記事

〇光ダクトの活用ノウハウ

〇用語解説

〇カテゴリ一覧

〇タグ一覧

​カテゴリ一覧
タグ一覧

​どこでも光窓 住宅導入事例

​どこでも光窓 非住宅導入事例

フッター背景画像 鋼鈑商事「どこでも光窓」

日当たりの課題を解決する「どこでも光窓」

ご自宅へ導入できるかどうか、概算費用、建築物への光ダクト計画・設計といった

「どこでも光窓」や日当たり、光ダクトなど、明るさに関してお気軽にご相談ください。

bottom of page